Inspired日本語版

How To Create Products Customers Love

目次

こんばんわ。

みなさまからご要望の多かった、目次の公開ですが、Part1から紹介致します。
書籍目次というページを用意致しましたので、適宜ご参照ください。

全体は、3つのパートに分けれています。
Part1 – 人材編は、ワクワクする製品を作るために、製品開発チームにおいて鍵となるメンバーの役割とはなにかを説明します。
Part2 – プロセス編は、ワクワクする製品を作るための、製品開発のプロセス、活動、ベストプラクティスを説明します。
Part3 – 製品編は、ワクワクする製品の特徴を考え、またそういう製品を作るための秘訣を説明します。

著者マーティー・ケイガンは、ワクワクする「製品」をどう作るかが大切だと考えています。本書は、そういうワクワクする製品を生み出すために、経営者、プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアらがどのように協力しあって仕事をするか、ということについて書かれています。

ご意見、ご感想、ご要望などがあれば、ぜひメイル(inspiredjp@gmail.com)でもツイッター(@inspiredjp)でもお寄せ頂ければ幸いです。

よろしくお願い致します。

第5章 プロダクトマネジメント vs. エンジニアリング

こんにちわ。

Marty Cagan著”INSPIRED: How To Create Products Customers Love”の日本語訳をお届けしておりますが、今回は、Part1 人材編の前半の最後の章をお届けします。

第1章でソフトウェア開発組織における主な役割と責任分担が総括され、続く章で、プロダクトマーケティング(第2章)、プロジェクトマネジメント(第3章)、ユーザーエクスペリエンスデザイナー(第4章)について、プロダクトマネジメントとの役割の比較、関係などが語られました。

本5章は、こうした役割分担シリーズの最終章です。ここでは、「製品を定義する」役割のプロダクトマネージャーと「定義された製品を作りあげる」役割のエンジニアの協力関係の大切さが語られています。

どうぞお楽しみください。

なお、次の第6章以降の人材編後半は、こうした役割分担の中で、プロダクトマネージャーに相応しい人材の資質やスキルに始まって、プロダクトマネージャーの組織内での仕事の仕方などについて話は進んでいきます。

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第5章 プロダクトマネジメント vs. エンジニアリング
正しい製品を作るのか、それとも、製品を正しく作るのか

すばらしい製品を作り出す条件が、顧客のニーズを正しく掴んだ上で、そのニーズに対して今まさに実現可能な解決策 (ソリューション) を提供することだとすれば、プロダクトマネージャーとエンジニアリングチームの関係が重大な意味を持つことは、たやすく理解できるはずだ。

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第4章 プロダクトマネジメント vs. デザイン

第4章 プロダクトマネジメント vs. デザイン
ユーザーエクスペリエンスデザインを理解する

製品開発に携わる多くの人は、会社がユーザーエクスペリエンスデザインに人を割いてくれないとか、そもそもその何たるかさえ理解できていない、と不満をこぼす。そして、そのせいで製品がひどいことになっている、と言う。また、ユーザーインターフェースエンジニアはやれることをせっせとやるだけで、デザインはその結果にすぎない、とも言う。場合によっては、プロダクトマネージャーが苦労して専門外のデザインに取り組んで、何やらそれらしいことをやっている。また、場合によっては、会社が、製品開発の最終局面でビジュアルデザインを外注し、品質保証の段階に入る直前にうわべを取り繕おうとしている。

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はじめに

はじめに

1980年代半ば、私は、ヒューレット・パッカード (HP) で、 若手のソフトウェア開発担当者として、 ある重要な製品開発プロジェクトに携わっていた。当時は人工知能がブームであったが、業界屈指の企業の中で、しかも、最強のソフトウェアエンジニアリングチームの一員として働くことができたのだから、本当に運がよかったと思っている (このチームのメンバーの何人かは、その後、IT業界のさまざまな企業で大成功を収めている)。その製品開発で私たちが取り組んだ仕事は、困難なものだった。当時の汎用ワークステーションといえば、特定の用途のハードウェアとソフトウェアをセットでそろえる必要があり、ユーザーは10万ドル以上も負担しなければならなかったので、おいそれと買える代物ではなかった。そこで、HP は、低コストの汎用ワークステーションを開発することとし、私はそのソフトウェア開発を担当したのである。

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第3章 プロダクトマネジメント VS. プロジェクトマネジメント

第3章:
プロダクトマネジメント VS. プロジェクトマネジメント
-インターネットがこの二つの役割分担をも変えた

第2章では、プロダクトマネジメントの役割とプロダクトマーケティングの役割を明確に区別することがいかに重要かについて述べた。多くの会社は、もう一つ似たような問題を抱えている。それは、プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントを兼務する場合の問題だ。

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第2章 プロダクトマネジメント VS. プロダクトマーケティング

第2章:プロダクトマネジメントVS. プロダクトマーケティング
-このふたつは同じものではない

業界通によれば、10の製品が発売されると、そのうちの9つは製品としての目的を果たせずに失敗に終わる。あなたの会社はもっとうまくやっているのかもしれないが、それでも、多くの製品は問題を孕んだまま発売されているはずだ。価値がない製品や使いづらい製品のために、無駄なリリースが繰り返されている。

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第1章 製品開発の鍵を握る担当者とその役割

第1章:製品開発の鍵を握る担当者とその役割
-現代のソフトウェア製品開発のための組織とは?

この本全体を通して、製品開発チームにおいて鍵を握る担当者の役割について述べていく。まずこの第1章では、私がそれぞれの肩書や役割の名称をどういう意味で使っているのかを明確にしておこう。すべての企業がこれとまったく同じ呼び方で同じ役割を持たせているとは限らないことは承知の上である。ただ、呼び方はどうあれ、いちばん成果を挙げている企業には、間違いなくこうした役割を担当する人たちがいるはずだ。彼らがそれぞれの役目を果たさなければ、製品の成功はあり得ない。

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Inspired日本語版、ウェブサイトをオープン

このウェブサイトは、米イーベイで製品企画担当の副社長を務めたマーティ・ケーガンの著書、”Inspired: How to Create Products Customers Love”の日本語版に関する情報を提供するために開設されました。

この書籍は、顧客を魅了する製品、そしてサービスをいかにして作り上げていくべきかについて、具体例を使いながら、その中心となるプロダクトマネジメントの基本的な考え方から効果的な手法までを明確に説明したものです。
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